2007の活動について

■ 今年の活動方針

フットルースの活動とその目的私たちフットルースは97年からアメリカのオレゴン州ユージーンにある障害者団体モビリティ・インターナショナルUSA (MIUSA)と、ユージーンおよび東京で交換プログラムを行ってきました。私たちの目標は社会のあらゆる領域で障害のある者とない者の対等な関係を創ることです。

その手だてとして日米障害者交換プログラムを実施して、障害の別なく、障害のある者とない者が同じ場とその目的を共有することで、お互いを個人として知り合い、そこから両者の対等な関係とは具体的にどういうことかを実感してもらいます。

こうした経験を積み重ねることで、障害のある者とない者が「共に」行動するためのノウハウをある程度蓄えてきました。2006年のプログラムのシンポジウムで私たちは「障害者の雇用」を取り上げました。そのシンポジウムで見えてきたことは、障害者に対する肯定的な視点を持つことの大切さでした。

そのためには何が必要かと考えたとき、これまでに私たちが蓄えてきたノウハウをさらに積み上げて実践的・体系的なプログラムとして構築し、障害者を雇用する側の企業と雇用される側の障害者、それぞれに提供することではないかと思います。そのために、アメリカの自立生活運動発祥の地、カリフォルニア州バークレーのCIL(Center for Independent living)でDIPの研修を受け、さらにはバークレーのまちづくりのあり方をつぶさに見てまわり、その成果を東京・神奈川などで報告会を開き伝えていきます。さらにはそれらの成果を報告集にまとめ、広く発信していきます。

■ 2007プログラム実施要項

DIP:ディサビリティー・インクルージョン・プログラム 海外研修

9月16日(日)午後成田発
  同日   サンフランシスコ着、バークレーへ移動
9月17日(月)・自立生活運動の歴史
       ・CILのサービスの概要
       ・CIL内見学
  18日(火)・障害者雇用の概観、障害者雇用における法律
        (一定の職を得るために障害者はなにができなくてはならないか?)
       ・雇用における日本とアメリカの違い 
  19日(水)・ディサビリティ・インクルージョン・プログラムを
        どのようにデザインするか
       ・他団体からのプレゼンテーション:
        ディサビリティ・インクルージョン・プログラムの内容について
       (典型的なプログラムの構成、時間配分、頻度、網羅されるべき話題)
       ・顧客管理(いかに顧客との関係を創り、維持するか、
        どのようにして顧客のニーズを把握するか、
        どのようにトレーニング価格を設定するか)
       ・トレーニングの手法をどのように開発するか
  20日(木)・インクルージョン・プログラムのスタッフに求められる力量
        (顧客の業界とそれぞれの事業に関する知識、法律の知識、
        ジョブ・コーチとしての技量)、
        職場にあったアシスティブ・テクノロジー
       ・実例(最良の実践例、失敗例など)
9月21日(金)バークレーのまちづくりの実際を見て歩く
  22日(土)サンフランシスコ観光
9月23日(日)昼サンフランシスコ発
  24日(月/祝)成田着

費用 30万円(渡航費、研修費、宿泊費込み)
*為替レートの関係で若干変動あり

■2007海外研修報告

報告 青海恵子(詳細は報告者名をクリックしてください。)

  1. CILバークレーの歴史と提供しているサービスについて
  2. CILの歴史
  3. CILバークレーのさまざまなサービス
  4. チケット法
  5. サポーテド・エンプロイメント
  6. カリフォルニア州 リハビリテーション部の就労支援
  7. CILのディサビリティ・アウェアネス・プログラ